2025年度採択者
私たちは、「すべての人に星空を」という理念のもと、病院や学校、福祉施設などに出張し、プラネタリウムや星空観望会、星や宇宙に関するワークショップなどを行っています。病気や障がい、環境などによって星空を見に行くことが難しい、また星が見えにくい状況にある子どもたちのもとへ出かけ、エアドームや病室・施設の天井への投影など、その場所や子どもたちの状況に合わせた方法で星空を届けています。
私たちは、星空には人と人とをつなぐ力があると考えています。星空は、病気や障がい、住んでいる場所にかかわらず、みんなの上に広がる共通の風景です。そして、見上げた星のその向こうには、この世界のどこかで同じ星を見上げている人がきっといる。時空を超えて人と人がつながり、想いをつむぎあう。そんな星空だからこそ生まれる温かな体験をすべての子どもたちに届けたい。その願いを込めて「星つむぎの村」と名付け、星空を届ける活動を続けています。
<プラネタリウムで子どもたちに語りかける様子>
星空には、子どもたちの心を大きく解放する力があると感じています。星空を見上げると、自分よりはるかに大きな宇宙の存在に出会い、自分もその一部であることを感じ始めます。また、星の視点で見たら私たち一人ひとりの違いはほんのわずか。誰の上にも平等に広がる星空を一緒に見上げることで、「違い」よりも「つながり」を自然に感じることができるのだと思います。
満天の星空が広がると、思わず「わあ!」と声をあげたり、目を大きく見開いたり、星を追うように視線を動かしたり、小さな手を伸ばしたりする姿が見られます。そして、「今度は本物の星を見たい」「家族と夜空を見上げたい」と、子どもたち自身の次の一歩につながることもあります。星空には人の心を動かし、新しい一歩を後押しする力があることを、いつも子どもたちから教えてもらっています。
「自分も宇宙の一部なんだ」「同じ星空がみんなの上にも広がっている」と感じ、自分自身や周りの人、そして自然とのつながりを見つけてもらえたらと思っています。宇宙の長い歴史の中で命を受け継ぎ、今この地球に生きていることは、とても尊いこと。「あなたは一人ではない」。そのことを感じてもらえたらうれしいです。星空を見上げる時間が、子どもたちの未来を支える小さな力になることを願っています。
これからは、多様な背景をもつ子どもたちが、ともに学び、ともに育つことがますます大切になると思います。星空は、誰の上にも平等に広がる自然です。同じ星空を見上げる時間を通して、「違い」だけではなく、「私たちは同じ地球に生きている」という共通の実感を育んでほしい。違いを越えて、ともに生きることが当たり前になる社会を、星空をきっかけにつくってほしいと考えています。 星つむぎの村は、これからも命と命、人と人、そして未来をつなぎ、境界線のない社会をめざしていきます。
これらの写真や動画は、「あきたきょうだいネットワーク」と「星つむぎの村」が主催したイベント(センサリープレイ協力:ときめきっずLabo)において撮影させていただいたものです。