2020年度採択者
兵庫県の小さな町で生まれ育った私は、幼いころよりゲームやパソコンなどに興味があったものの、それらに触れられる機会がほとんどありませんでした。地方と都市部のIT教育の差に課題を感じていたことから、“IT教育を全国の子どもたちに格差なく届ける”というビジョンのもと、2019年、本法人を設立しました。
全国の小中学生を対象として、プログラミングを体験できるワークショップを2〜3ヶ月に1回のペースで開催しています。感染症の影響によりオンラインでの活動を中心としていましたが、2022年4月の宮城県仙台市でのイベントを皮切りに、大都市圏だけではなく全国各地で集合型のイベントも開催する予定です。
プログラミングやパソコンにあまり親しみがない子供たちにも興味をもってもらえるよう、わかりやすく、丁寧なイベント運営に努めています。
参加してくれた子供たちが「楽しかった!」と笑顔になる瞬間が私たちの何よりもの喜びです。イベントを通じて、一人でも多くの子供たちに私たちのプログラムを提供できるようにすること、そして広く社会に還元・貢献しながら、活動を継続し、発展させていくことが大切だと考えています。
感染症の影響により、集合型のイベントが開催しづらくなったことから、開催形式を集合型からオンラインに切り替えたことです。全国どこからでも参加できるというメリットをいかし、私たちが解決したいと考えている地域間での教育格差の是正にもつながり、非常に有効な手段であると捉えています。
オンラインでのイベント実施は、子供たちの作業の進捗や反応を見ることが難しく、一人一人に応じたサポートが課題です。スタッフの増員や体制を整え、改良改善を重ねて継続することにより、集合型イベントと併用して支援の幅を広げていきたいと思います。
すべての子供たちに分け隔てなくIT教育を届けるためには、イベント開催のほか、公教育へのアプローチなども視野に入れていきたいと考えています。地域の方々、行政・企業の皆さまと協力し、より良い“学び”を提供していくことはもちろん、子供たちに楽しく学習に取り組んでもらえる社会を目指します。