特定非営利活動法人
女子中高生理工系
キャリアパスプロジェクト

2018年度採択者

インタビュー

“科学・技術・人との出会い”をテーマに、日本全国約100名の女子中高生を対象に2泊3日の合宿
『女子中高生夏の学校(夏学)』を毎年開催している「特定非営利活動法人女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト」の皆さん。
“リケジョ=理系女子”が理工系の進学や多彩なキャリアパスを形成するための支援をしています。
今回は代表理事・山本文子さんにお話を伺いました。

プロジェクトが目指すこと

ー 「女子中高生夏の学校(夏学)」の目的を教えてください。

女子中高生の中には、「自分は理工系に向いているのか」とその道への進学に迷っている方、「どの分野にいけば自分の夢を叶えられるのか」「どんな未来が待っているのか」と不安に思っている方など、さまざまな悩みを抱えている生徒がたくさんいます。そういった生徒が、研究や技術開発の一線で活躍している方々と直に接することで、今まで気づかなかった自分の興味や関心、可能性を発見する。これが「夏学」の目的です。

ー どのような事業を展開していますか。

私たちの事業には3つの柱があります。1つ目は、科学や技術の魅力を伝える“教育事業”です。実際にさまざまな科学技術を体験し、理工系の現場に携わる人々と触れ合います。2つ目は、理工系キャリアパスの情報を提供する“人材育成事業”です。理工系に進みたいと願う女子中高生の後押しをする人材の育成です。3つ目は、このような事業に協力いただける団体間の“情報交流事業”です。

「私」の世界を変えるもの

ー 参加された方々の声をお聞かせください。

「生き生きと目を輝かせてお話される女性研究員の姿を見て、自分も夢中になれることを職業につなげられたらいいな」「理工系の進路に不安があったが、夏学への参加をきっかけに夢を実現する勇気と自信がわいた。」など、さまざまなお声をいただきました。生徒の皆さんが夢に向かって一歩踏み出す機会に携わることができ、この活動を続けてきて本当に良かったと感じました。

ターニングポイント

ー 皆さんの活動のターニングポイントとなったきっかけがあれば、教えてください。

一時期、財政上、「夏学」を継続運営することが危ぶまれましたが、「夏学を今後も継続させたい」という強い思いと、さまざまな企業や団体の皆さんの支援により、2018年12月、NPO法人を設立し再スタートを切ることができました。私たちにとって大きな自信につながるターニングポイントになりました。

ー どんな力が、理工系への進学を目指す女子中高生の未来をつくるとお考えですか?

多様性をもつ社会の構築が求められる中、自分自身の個性を十分に発揮し、豊かな社会を創出する意欲や能力が未来をつくる時代だと思います。「自分自身が楽しめること」「自分の磨いてきた能力を発揮できたことを実感すること」、これらの経験が勇気と自信になり、これからの人生を豊かなものにすると考えています。個々の興味関心を追求する中で、自分の可能性を広げ、社会に貢献できる人材となることを願っています。

未来につながる力に

ー法人としての今後の展望についてお聞かせください。

理工系女性のキャリアモデルがまだ少なく、理工系進路を希望する女子学生にとっては情報が十分でない状況です。さまざまな専門領域で活躍する研究者や技術者との交流を通して個別の進路やキャリア相談を行い、将来の自分のキャリアイメージを膨らませていただく機会を引き続き提供していきたいと思います。

ー最後に、今後ご参加いただける全国の女子中高生の皆さまにメッセージをお願いいたします。

「夏学」には多くの出会いがあります。沖縄から北海道まで全国から集まる中高校生、理工系で活躍する幅広い年代の方々が集まります。生徒同士で不安や悩みを共有したり、幅広い分野の方々と交流できる「夏学」は、皆さんの視野を広げる絶好の機会になると思います。今後もリケジョがいきいきと活躍する社会になるようサポートしていきたいと思います。

採択者インタビュー

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