フェンシング フルーレ
2022年度採択者
元フェンシング選手であり指導者でもある父親の影響で、幼いころからフェンシングは身近な存在でした。小学1年生のとき、父親に「ジュースを買ってあげるから」と言われ、それにつられて剣を握ったのがフェンシングを始めたきっかけです(笑)
見えないほどの速いスピードの中で、相手の動きをよんでかわすといった駆け引きや華麗な剣さばきが見どころです。接近戦での激しい攻防は、瞬きすらも許されないほどの緊迫感があります。
一瞬で相手との距離を「0(ゼロ)」にできるスピードが自分の強みです。相手との駆け引きの中で、自分の持ち味である“スピード”を封じられないように、緩急のある動きを意識して練習に取り組んでいます。
毎日父親とのマンツーマンレッスンに取り組み、中学校、高校と受験勉強で忙しくなったときでもフェンシングと勉強のどちらも疎かにしなかったことが、今の自分をつくっていると思います。文武両道を貫き、いかに戦うかを追求してきたことが、自分を信じて突き進む原動力につながっています。
2023年5月に開催されたメキシコのワールドカップにて、どん底の経験をしました。
その後、どうしようかと考えたときに、メンタルトレーニングの先生と出会いました。そこから“自分を信じる”、“今できることを最大限やりきる”と気持ちを切り替え、再び競技活動に前向きに取り組むことができるようになったと思います。
直近のオリンピックで個人団体ともに金メダルをとることが目標です。
僕がこうして世界を転戦し活躍することができているのも、家族やコーチ、友達など、たくさんの方々の支えがあってこそだと感じています。これからも感謝の気持ちを忘れずに戦っていきたいと思います。