自転車 BMX レーシング
2020年度採択者
6歳のときに、家の近くにある日本サイクルスポーツセンターで大きなジャンプを軽々飛ぶライダーの姿を見て衝撃を受けたことが始まりです。「自分もあんなふうに走ってみたい!」という憧れから、月3回行われる練習会に参加するようになり、どんどん楽しくなっていきました。
BMX レーシングは最大8人の選手が、一斉に400mほどの起伏のあるダートコースで順位を競う競技です。ジャンプセクションやコーナーでの駆け引きで、最後の最後まで目が離せないのが魅力のひとつだと思います。選手同士の接触もあり、迫力満点のレース展開です。
常に“勝利”にこだわり取り組んでいますが、もしも負けてしまったときに、“どうして負けてしまったのか、自分には何が足りなかったのか”を考え、負けを引きずらず、気持ちを切りかえて次の大会につなげられるよう心がけています。
現在の課題はスタートで前に出るためのスプリント力、体格の大きい選手にも競り負けないフィジカル、大事な場面でのメンタル力の強化です。1本1本レースを意識しながら集中して練習を行うようにしています。
僕は2017年に初めて世界選手権に出場しました。この年の世界選手権はBMX発祥の地と言われるアメリカでの開催。今まで味わったことのない雰囲気の中、海外のライダーと自分の走りに大きな差を感じ、悔しい思いをしました。「もっと練習して、世界の強豪選手と対等に戦いたい」と思えたこの大会がターニングポイントだと思います。
昨年、一昨年と2年連続で優勝し、今年はチャレンジカテゴリー最後の年で三連覇がかかっていました。目標だった三連覇を達成できて本当に嬉しかったです。雨で荒れたコースでしたが、最初から“勝利”だけを考え、攻める気持ちを貫いて走り続けました。
今後は海外のトップライダーと対等に戦えるようになり、グローバルな舞台での活躍を目指しています!