今西 愛依選手
遠藤 帆夏選手

カヌースプリント

2018年度採択者

インタビュー

カヌースプリントはオリンピック種目に採用されている競技。

湖などの屋外の静水面で、1人乗りから4人乗りまでの艇にのり、一斉にスタートし着順を競います。

スタートダッシュのダイナミックさやレースの駆け引きなど、白熱したレース展開が魅力のスポーツです。

今回は、滋賀県大津市、琵琶湖をベースに活動する今西、遠藤両選手の練習現場に伺い、お話を聞いてきました。

カヌーをはじめたきっかけ

ー まず、お二人がカヌーをはじめたきっかけを教えてください。

今西
何かスポーツをやりたいな、と思っていたときに、兄(今西陸人選手)がカヌーをしていたため、チャレンジしてみよう!とはじめました。
遠藤
私も、兄(遠藤環太選手)がきっかけです。実際、体験してすごく楽しかったのではじめました。

ー 兄妹でされているのですね。

遠藤/今西
はい、そうです。偶然にもお互い同い年の兄を持ち、幼いときから兄妹で切磋琢磨してカヌーに打ち込んできました。

ー 練習は週にどれくらいしていますか?

遠藤
だいたい週6日間、練習しています。次の日も筋肉痛が残ったまま練習にいく感じです(笑)
今西
私も同じで、1日の休みでは回復しないこともあります。湖での練習の他、ランニングや室内でもトレーニングをしています。

ー ハードな練習を続ける秘訣はありますか?

今西
正直、休みたいときはあります(笑)でも、練習は自分のためなので。「ハードな練習を乗り越えてきた!」という自信が大会での良いパフォーマンスにつながると思います。
遠藤
今西さんが休まず練習していたら、私も負けずに「練習を続けないと!」って刺激されますね。

ー お二人はお互いどのような存在ですか?

遠藤
シングルのときはライバルであり、ペアのときは仲間です。
今西
小さいときはケンカをすることもありましたが、今ではそんな雰囲気はなく、お互いが、お互いを高め合っている感じです。

「私」の世界を変えるもの
二人のターニングポイント

ー お二人の競技生活の中で、ターニングポイントになったきっかけがあれば、教えてください。

遠藤
小学4年生のとき、ある大会で4位に入賞して賞状をもらい嬉しかったのですが、3位の選手がメダルをもらっているのを見て、悔しい!という気持ちのほうが断然上回りました。そのとき、メダルを獲れるような選手になりたいと、強く思ったことを今でも鮮明に覚えています。
今西
私は中学2年生のときですね。U15の日本代表として世界大会に出場しましたが、200m、500m、1,000m全ての種目で完敗でした。自分なりにできることを試行錯誤しましたが全く歯が立たなくて・・・同い年でこれだけ速い人がいるということに衝撃を受けました。それから、「早く世界で戦える選手になりたい!」と強く思いました。

大切にしていること

ー 目標を実現する上で、大切にしていることがあれば教えてください。

今西
私は毎日カヌー日誌をつけています。毎日、練習が終わったら書いて、読み返して、課題を次に繋げられるようにしています。
遠藤
私は他の選手と比べるのではなくて、「過去の自分と比べる」ことを意識しています。
1年前、2年前の自分と比べて成長しているか、どのように変化したか、結果につながっているか、ということを大切にしています。世界で戦える選手になるにはどうすればよいのか?と、二人で常に考えています。

未来につながる力に

ー ご家族をはじめ、お二人のサポートをしてくださる皆さんに一言お願いします。

遠藤
年間を通して国内外たくさんの大会が開催される中で、自分たちの成長のためにはより多くの大会に出場し、経験を積むことが重要です。以前は経済的な面で出場を迷うこともあったのですが、多くの方のサポートにより、どの大会にも躊躇せず出場できるようになりました。たくさんの経験を積んでレベルアップし、結果につなげて恩返ししたいです。
今西
現在U18の日本代表として多くの海外大会に出場し、世界の強豪と戦うことができています。幼いころから継続して競技活動に打ち込むことができるのは、今までたくさんの方々にサポートしていただいたおかげです。

ー 最後に、お二人の今後の目標を教えてください。

遠藤
近い目標は、国体で優勝すること、長期的にはやっぱりオリンピック出場です。
この目標が「夢」で終わらないよう、達成するためにはどうしたらよいのかというプランを明確にし、トレーニングを続けたいと思います。まずは課題であるスタートダッシュの克服を着実にクリアしたいです!
今西
私も同じです。今シーズンは国体で優勝すること。そのために課題をしっかり今のうちに克服してさらにレベルアップしていきたいです!

コーチからのメッセージ

カヌーの大会は、一回一回の出場にとてもお金がかかります。現在多くの方々のご支援により、国内、海外問わず、今までの2倍以上の大会に出場が可能になりました。
おかげさまで、今西、遠藤ペアは、着実にステップを踏み、成長しています。これからも目の前の一試合一試合を大切に、会場を湧かせるような素晴らしい選手になっていってほしいと期待しています。

西村 啓吾(にしむら けいご)コーチ
所属:オーパルオプテックス株式会社 カヌーチーム

採択者インタビュー

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